信頼区間を99.5%に設定し、表示回数が100回、期待クリック率が50%の場合のクリック率の下限は約30.6%、上限は約69.4%となる

一般的に信頼区間は95%を使いますが、考え方によっては5%の出現率って結構高いと思いませんか?ということで信頼区間を99.5%まで拡張させた場合のメンテナンスの目安を考えてみたいと思います。

クリック率10%を期待する場合

ChatGPTに聞いてみたところ

信頼区間を99.5%に設定した場合、表示回数が100回の場合のクリック率10%の下限は約2.3%、上限は約17.7%となります。

とのこと。

クリック率50%を期待する場合

これはちょっと極端だけど同じく聞いてみた。表示回数100回時点で検討する場合を想定。

信頼区間を99.5%に設定し、表示回数が100回、期待クリック率が50%の場合のクリック率の下限は約30.6%、上限は約69.4%となる

下限30.6%とのことです。

どんなメンテを想定してるか?

クリック率50%というのは非現実的な話。ここではCV率50%程度を期待できる簡単なマイクロコンバージョンを想定。GA4 のuser_engagement イベントみたいなやつ。

条件:信頼区間を99.5%、表示回数:20、期待クリック率:50%

信頼区間を99.5%に設定し、表示回数が20回、期待クリック率が50%の場合のクリック率の下限は16.5%、上限は83.5%となります。この信頼区間は比較的広く、信頼性がやや低いと言えます。

表示回数をクリックに、クリック率をCV率に置き換えて考える。クリック数:20を達成した段階でCV率が下限の16.5%を達成出来てない場合、今後試行回数を重ねてもCV率50%を見込み無いと判断して除外対象とする。みたいな感じ。クリック数20に対する16.5%は3.3。なるほど、なんとなくイメージしやすい数字です。クリック数10だとCV0はありえる(信頼区間内)だと判定だったので20で試すとそれなりの数字が出ました。

ちなみに、クリック数10でも信頼区間を一般的な95%として計算すると

信頼区間を95%に設定し、表示回数が20回、期待クリック率が50%の場合のクリック率の下限は10.6%、上限は89.4%となります。この信頼区間は比較的広いですが、信頼性が高いと言えます。

95%判定ならクリック10回で判定できるのか。。。キーワードの種類は膨大。クリック;1がロングテールでずらーと続く。正直クリック20回というのはハードルが高い。95%判定。クリック10回で除外判定していく方が現実的か。下限10.6%ってことは10の1ならセーフ。10-0ならアウト。まあそんな感じだな。

クリック率10%を目標とする場合、表示回数22回でクリック0ならその目標は叶わない

ChatGPTに聞いてみた。「表示回数X回以上あってクリック0ならクリック率10%が見込めないと判断できる」Xの値を教えて。

回答はこちら

クリック率が10%であると仮定し、信頼区間95%で考えた場合、クリックが0である回数がX回以上になると、クリック率が10%という仮説を棄却することができます。このとき、Xの値は以下のようになります。

クリック率pの二項分布に基づいて、クリックが0回である確率は以下の式で求められます。

P(X=0) = (1-p)^n

ここで、P(X=0)を0.05以下にする最小のnを求めると、

(1-p)^n <= 0.05

(0.9)^n <= 0.05

n >= log(0.05) / log(0.9) ≒ 21.85

となります。したがって、表示回数は22回以上必要となります。ただし、この計算はあくまでも理論上の話であり、実際のデータにおいては、多様な要因によってクリック率が変動することがあるため、統計的手法に加えて適切な仮説検定や分析が必要です。

とのことです。確率論上、22回程度判断できそう。除外キーワードの選定に使いたいと思います。

同じくCV率:1%を期待する場合、「n >= log(0.05) / log(0.99) ≒ 459.45」となり、460クリックで0CVなら、クリック率1%の期待が棄却されるとのこと。これまで個人的には400クリックを目安としてましたが正確には460クリックだそうです。

キーワードメンテナンスのシチュエーションを考えると、「表示回数X回以上でクリック率がY回未満のものはクリック率10%が期待できないから除外」のようにしたい。同じく質問してみると、

  • クリック22回以上とする場合:クリック率0.55%未満
  • クリック30回以上とする場合:クリック率0.86%未満

とのことです。

レスポンシブ検索広告でズバッと訴求できる場合、クリック率10%以上でることはザラにあります。クリック率10%を期待できるキーワードを探していく場合の参考にしたいと思います。